保育士×カメラマンの視点で見つめる子どもの成長

僕は、これまで何度も失敗してきた。

「子どもの成長を記録したい」と思ってカメラを手にしたのに、最初のうちはただの自己満足だった。ピントが合っていない写真、感情が伝わらない写真、大人目線で撮られたつまらない写真……。

「これが成長の記録？」と、自分で見返しても何も感じない。

それでも、シャッターを切るたびに試行錯誤を繰り返し、ある日気づいた。

子どもを撮ることは、ただ綺麗な写真を残すことじゃない。彼らの生きる瞬間を捉えることなんだ、と。

カメラを構える角度を変えた。子どもの目線に合わせ、同じ景色を見てみた。すると、そこには驚きと発見、挑戦と葛藤、喜びと悔しさが渦巻く、彼らだけの世界が広がっていた。

「成長」とは、変化の積み重ねだ。

ある日、転んで泣いていた子が、次の日にはまた挑戦している。 「できない」と言っていた子が、少しずつ指先を動かして何かを掴み始める。 怖がっていた子が、一歩を踏み出して笑顔になる。

そんな一瞬一瞬を、僕は見逃したくない。

だからこそ、僕は保育士であり、カメラマンであり続ける。

保育士として、子どもたちと一緒に成長を見届ける。 カメラマンとして、その成長を目に見える形で記録し、伝える。

今、過去の自分と同じように「どう撮ればいいかわからない」「本当に意味のある写真を撮れているのか」と悩んでいる人がいたら伝えたい。

「目の前の子どもと、本気で向き合ってみてほしい。」

子どもたちが見ている世界を知り、彼らの「今」に寄り添えば、自然とシャッターを切るタイミングは見えてくる。

泣き顔も、怒った顔も、失敗の瞬間も、全部が成長の証。

どんな写真も、子どもが大人になったときに「これは僕の生きてきた証なんだ」と思える一枚になる。

僕がこれまでの失敗から学んできたこと。 それを、あなたにも伝えたい。

「ただの写真」ではなく、「成長の物語」を撮ろう。

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